ドリームズカムトゥルーの中村正人氏がSNSでの発言をきっかけに大炎上している。この騒動は、アーティストとファンとの関係性や、現代の音楽業界が抱える課題を浮き彫りにするものとなった。2024年12月7日、ドリカムはデビュー35周年を迎え、愛知スカイエキスポでの公演後に中村氏が投稿した言葉が物議を醸した。
中村氏は、ライブ終了後に多くの観客が途中退席している姿を見て、「そんなにライブが気に召されなかったのか」と反省の意を示した。しかし、この発言は多くのファンに複雑な感情を呼び起こし、特に遠方から来たファンからは、最終電車の時間を気にしながら楽しむ辛さが訴えられた。交通手段や家庭の事情から途中退席せざるを得ないケースが多いことへの理解を求める声が上がったのだ。
この騒動は、同じ会場でのGLAYのライブとの比較も呼び起こした。GLAYはファンファーストの姿勢を貫いており、早めの開演時間を設定することで遠方からのファンも日帰りできる配慮をしていると評判だ。これに対し、中村氏の発言は、音楽業界全体でのファンの立場を考慮する重要性を改めて浮き彫りにした。
騒動後、中村氏は発言の意図を理解し、謝罪の言葉を投稿した。この一連の出来事は、SNSを通じたアーティストとファンのコミュニケーションの重要性や、現代の多様なファン層への配慮が求められていることを示している。音楽シーンが変化する中で、アーティストとファン、運営が互いを理解し合うことの大切さが再確認されたのだ。
ドリームズカムトゥルーは35年にわたり第一線で活躍してきたが、今回の騒動は彼らが直面する新たな課題を示唆している。ファンとの信頼関係を築きながら、より良いライブ環境を作り上げていくことが、今後の課題となるだろう。