【日本犯罪史に残る残虐性】女子高生コンクリート詰め殺人事件
1988年11月25日、埼玉県八潮市で発生した女子高生・英知さん(当時17歳)の残虐な殺人事件が、今もなお衝撃を与えています。彼女はアルバイト帰りに、暴力団を装った少年たちに誘拐され、約40日間にわたり監禁されるという凄惨な運命を辿りました。
事件の発端は、英知さんが自転車で帰宅中に、暴力的な少年たちに襲われたことでした。彼女を狙ったのは、当時18歳の宮野裕史と15歳の湊伸治。二人は英知さんを脅かし、信じ込ませることで彼女を誘拐。彼女は「ヤクザに狙われている」と脅され、宮野のバイクに乗せられ、連れ去られました。
その後、英知さんは宮野らによってホテルに監禁され、最悪の暴力を受けることに。彼女は1月4日、ついに命を落としました。少年たちは、彼女の遺体をコンクリートで固めてドラム缶に詰め、東京都江東区の埋め立て地に遺棄しました。この事件は、彼らの逮捕によって明るみに出ることになります。
逮捕された少年たちは、未成年であったため、極めて軽い判決が下されました。主犯の宮野は懲役20年、他の少年たちも数年の刑を受けましたが、社会復帰後も再犯を繰り返す者が続出しています。この事件は、少年法のあり方に疑問を投げかけ、未成年者の犯罪に対する社会の関心を呼び起こしました。
30年以上が経過した今も、この残虐な事件は多くの人々の記憶に刻まれています。日本犯罪史に残る衝撃の事件、再発防止のための議論が求められています。