12月25日、巨人は楽天から自由契約となっていた田中将大の入団会見を都内のホテルで行った。背番号は、球団のレジェンドである斎藤雅樹や上原浩治がつけていた11番。このことからも田中への期待の大きさがうかがえる。 注目された契約内容だが、年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約(金額は推定)。楽天が提示したとされる1年5000万円に比べれば、大盤振る舞いと言っていいだろう。 「巨人の提示額には驚きました。実績があるとはいえ、今季の登板はわずか1試合で、しかもノックアウトされているわけですからね。楽天が提示したといわれる5000万円のほうが適正額に思われます」(スポーツライター) しかし、楽天のこの提示額にはある大きな要因があるようだ。スポーツライターが続ける。 「楽天の三木谷浩史オーナーは、ヴィッセル神戸の会長も兼ねており、2つのチームに対するお金の出し方が変わってきているんです。かなりヴィッセル神戸には甘いというか……。 じつはヴィッセル神戸で武藤嘉紀を残留させるために提示した額は、推定年俸2億7000万円。タイトルを獲得した際のボーナスを含めれば4億円を超えると言われています。ヴィッセル神戸は今季、天皇杯とJリーグの二冠を獲得し、武藤はリーグのMVPにもなっているので、『大盤振る舞いは当然』という見方もあります。 ただ、武藤は来季33歳になりますからね……。サッカー選手としては大ベテランの域に足を踏み入れた年齢で、大型契約は難しいタイミングでもあるんです。それだけに、武藤を引き留めるために大金を用意したのには驚きました」 現在、「三木谷オーナーにとってより重要なのはヴィッセル神戸ではないか」と楽天担当記者は語る。 「じつは今シーズン、楽天の三木谷浩史オーナーについては、『野球離れか』と噂になっていたんです。これまでは『金は出すが口も出す』を地で行くような人で、打順を決めているのが三木谷オーナーなんて言われたほどでした。それほど楽天への思いが強かった。 でも、今季に至ってはほとんど楽天に関して口を出さず、石井一久シニアディレクター(SD)に任せているようでした。一方でヴィッセル神戸への関与や、出すお金の額はどんどん増えていったのです」 “ヴィッセル優先”の方針は、外国人選手を獲得する際に使うお金を見ればわかるという。 「楽天は、2013年にケーシー・マギーとアンドリュー・ジョーンズというメジャーの大物を獲得しましたが、以降、その格の選手を獲得したことはありません。 ところが、ヴィッセル神戸の場合はアンドレス・イニエスタを筆頭に、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキと、歴代のW杯優勝メンバーを次々に獲得しています。イニエスタに至っては、推定年俸は32億円と言われています。ハッキリ言って、野球とサッカーでは三木谷オーナーの力の入れ具合が違うわけです。 三木谷オーナーは自身のXにヴィッセル神戸が2連覇を果たした際には《涙。。。。》と題する投稿をし、武藤が残留の際には2人で握手をしている写真も挙げています。武藤については三木谷オーナーが直々に慰留に努めたと言われていますが、田中投手に関しては、そういった話は全く聞こえてきませんでした」 田中は巨人入団の際、日本復帰以降不調が続く現状について「うだうだ言われているのは知っている。結果で見返す」と語ったが、見返す相手は三木谷オーナーだったのかもしれない。
来シーズンから読売ジャイアンツへの入団が発表されていた田中将大投手が25日、自身の公式YouTubeを更新。同日に行われた入団会見の裏側を公開した。 田中投手は11月24日、自身のYouTube上で「私は楽天イーグルスと来季契約を結ばずに、新たなチームを探すことに決めました」と報告し、東北楽天ゴールデンイーグルスから自由契約に。12月24日に読売ジャイアンツが、選手契約を結ぶことについて合意したと伝えていた。 この日公開された動画では、スーツ姿で移動する車内からスタート。田中は「これからですね、入団会見があるので今そこに向かっています」と状況を説明した。「前回の動画でですね、何か決まればまた動画で皆さんにご報告しますと動画を終えていたんですけども、僕の方からご報告できる状況じゃなかったんで、申し訳なかったなって思っています」とファンに謝罪。「ただ本日はですね、入団会見で皆さんにようやくご報告できることをうれしく思います」と素直な感情を明かした。田中は「緊張しますね」といい、「また入団会見後にカメラを回したいと思います。行ってきます」と伝えた。続けて、画面が切り替わり、キャップフィッティングの様子を公開。真新しいジャイアンツのキャップをかぶった姿を披露した。 その後、入団会見後の様子を公開。田中は開口一番「緊張しました」と苦笑い。「自分で何言ってるのか、途中いまいちよくわからない(状態で)、やばいなという緊張感がありました」と報告した。続けて、阿部慎之助監督とのやり取りを明かし「お久しぶりだったんですけど、キャンプをこういう風にしていこうと思ってるからっていうお話をざっくりといただいてですね。自分としてもそういう話を今日聞くことができてイメージが浮かんできました」と報告した。 また、「200勝で終わってもらっちゃ困るよ」と言われたことを明かし「うれしかったです、あの言葉は。僕は、もちろんそこは通っていかなければその先にも進めないんですけども、そこで終わるつもりはないですし。まだまだ投げられると思って取り組んでいますので、しっかりとグラウンドの上で結果が出せるようにというふうに思ってます」と意気込んだ。 新しい背番号は11。ジャイアンツの方から11番を提示されたという田中は「小さい頃からジャイアンツファンで、背番号11番といえば斎藤雅樹さんというイメージがあって。斎藤さんは自分の中でも好きな選手のひとりだったので、11番って聞いたときに真っ先に思い浮かんで。その背番号をつけられるなら、これもまたご縁だなって勝手に思ってですね。この背番号でまた新たに頑張っていきたい」と決意を新たにした。 その後田中は、「書き慣れない」と言いながら、背番号11のサインを早速披露。最後に「引き続き、オフシーズンしっかりトレーニングして、キャンプインに備えたいと思います」と語った
自民党大阪府連と大阪府内の複数の支部の間で、政治資金収支報告書の収支に齟齬が生じ、2年分の誤記載が計約2千万円に上っていることが分かった。関係者が26日、明らかにした。党員から集めた党費を府連から分配したのに、支部側が交付金の欄に収入として計上。府連は「事務的なミス」として修正を求める方針だ。ただ、2年続けて起きており、常態化の可能性もある。 大阪府選挙管理委員会が11月に公表した2023年分の収支報告書によると、府連からの交付金収入として同年3月14日に交野市支部で43万円、八尾支部で42万円、5月14日に河内長野支部で80万円など、計約950万円分の記載があった。 22年分の報告書でも、3月23日に城東区支部で49万円、大東市支部で48万円など計約1千万円分あった。これに対し、府連の報告書にはいずれも交付金として支出した旨の記載がなかった。 府連は取材に、党費として分配した額と、支部が交付金として記載した額に食い違いは生じていないと主張。担当者は「今後は書面による指導を徹底する」と話している。