【グレンデール(米アリゾナ州)=帯津智昭、平沢祐】米大リーグのドジャースは11日(日本時間12日)、本格的に練習をスタートさせた。ドジャースは同日、正式なキャンプインは1日ずらし、12日になると明らかにした。
11日は、大谷翔平と山本由伸、ロッテから加入した佐々木朗希と3人の日本人選手が、それぞれ屋外でトレーニングに励んだ。
大谷はこの日は投手の練習がメインとなった。グラウンドに出て約10分間、変化球を交えてキャッチボールを行った。終盤には座った状態の相手に13球を投げ込んだ。フェンスの外から声をかけるファンにボールを投げ入れ、歓声を浴びていた。
その後はトレーニングコーチの見守る中、陸上のクラウチングスタートのような構えでスタートを切ったり、ダッシュをしたりして約40分間、汗を流した。
韓国から新加入の内野手、金慧成がトレーニングしているところに近寄り、自分から声をかける場面もあり、積極的にコミュニケーションを図っていた。
佐々木はマイナー契約のため、メジャーのキャンプには招待選手としての参加だ。ほとんどの選手が室内に引き揚げた午後1時50分頃、鮮やかな黄色のグラブを携え、グラウンドに姿を見せた。芝生の上でランニングとストレッチで体をほぐした後、立った状態のキャッチボール相手に向けて約20分間、約30メートルほどまで距離を伸ばしながら腕を振った。終盤には大きく左脚を上げ、Tシャツがめくれるほど勢いよくスローイング。アリゾナの強い日差しを浴びながら、気持ちよさそうに体を動かしていた。
2年目の山本は背番号18のユニホーム姿でブルペン入り。ロバーツ監督らが見守る中、座った正捕手スミスへ変化球も織り交ぜながら30球を投じた。「ウッ」と声が漏れるほど気迫がこもった場面があり、力強い速球でミットを勢いよくたたき、乾いた音を響かせていた。
このキャンプでは、大谷、山本、佐々木のロッカーが隣り合っている。練習後に山本と佐々木が談笑する場面もあった。