ドジャースからFAとなったテオスカー・ヘルナンデス外野手が27日(日本時間28日)、3年6600万ドル(約104億円)で再契約したと複数の米メディアが報じた。2年連続ワールドシリーズ制覇へ着々と戦力を整える最強軍団。2025年のオーダーはどんな形になるだろうか。米記者が予想している。 米放送局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、4年目には1500万ドル(約23億6000万円)のオプションが含まれている。契約金は2300万ドル(約36億円)。そして後払い額が2300万ドル(約36億円)以上になるという。このオフはジャイアンツからFAになったマイケル・コンフォート外野手と1年1700万ドル(約26億8000万円)で契約した。今季33発のT・ヘルナンデスが残留し、通算167発のコンフォートが加入。大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手のMVPトリオを擁する世界一軍団の打線は一層迫力を増した。 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のビル・プランケット記者は、自身のX(旧ツイッター)で2025年版のオーダーを予想。4番にT・ヘルナンデス、5番にコンフォートを据え、「ああ、これはうまくいく」と呟いた。地元メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス記者も4番までは同じでコンフォートを下位に置いている。遊撃でベッツとトミー・エドマン外野手を表しつつ、エドマンが中堅に回ると予想し、「これは期待できる」と綴っている。9人の顔ぶれは2人とも同じで、今季の本塁打数は199になる。 隙のない打線に、ファンは早くも期待。「この打線はヤバい」「私のお金持ちチーム」「まだ足りない」「(選手が)満載!」「二塁のアップデートが必要」「あとは怪我さえしなければ」「次はキケ?」「ラックスとパへスがトレードの駒として使われることになるかが興味深い」とSNSにはコメントが寄せられている。2025年、重量打線はどんなパフォーマンスを見せるだろうか。
ドジャースは27日(日本時間28日)、チームからFAとなっていたテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)と3年総額6600万ドル(約104億円)で延長契約に合意した。4年目の2028年は年俸1500万ドル(約23億7000万円)の球団選択権(オプション)があり、約2300万ドル(約36億3000万円)が契約満了後の後払いに設定された。 王者のさらなる強化にライバル球団が悲鳴を上げた。ドジャースと同じナ・リーグ西地区に所属するロッキーズの地元メディア・米アウトキックはこの日、「金持ちがさらに金持ちになる」という見出しで「ドジャースのワールドシリーズ優勝からまだ2カ月もたっていない。普通は一歩下がり、勝利の美酒に酔い、金をためるものだろう。しかし、今オフのドジャースは『毎年優勝するのだ』という姿勢を示している」と嘆いた。 具体的に、今オフのドジャースは「既にメジャー屈指の先発ローテなのに」超一流左腕のスネルを加え、ポストシーズンで活躍した救援右腕トライネンもFA残留させたと指摘。さらに、「過小評価されているコンフォート外野手も補強したのに飽き足らず、ヘルナンデスとの再契約によってほとんどない弱点をさらに一つつぶした」とした。 一方、ブルージェイズ地元メディアのネットラジオ局・ペイオフピッチも、「テオスカー・ヘルナンデスまでブルージェイズを袖にした。今オフのFA市場で、フアン・ソト(メッツ)とマックス・フリード(ヤンキース)を逃したのに続き、またも空振り。しかも、ヘルナンデスは2022年まで6年間ブルージェイズに在籍した後、(マリナーズに)トレード移籍した」と報じ、「ヘルナンデスがワールドシリーズ王者の元に戻って大谷翔平、フリーマン、ベッツとタッグを組むことで、ドジャースは再び野球界で最高の打線を形成する」と断言した。
博多と由布院・別府を結ぶJR九州の観光列車「ゆふいんの森」が運行開始から35周年を迎えたのを記念し、停車駅のJR鳥栖駅1・2番ホームにある立ち食いうどん店「中央軒」が、緑色の“ゆふいんの森バージョン”に塗り替えられた。24日、同駅ホームでお披露目された。 中央軒は1956(昭和31)年、九州の駅で最も早く立ち食いうどんの営業を始めた老舗。「かしわうどん」は鳥栖名物として親しまれ、ゆふいんの森で販売する弁当も提供している。ホーム店舗の塗り替えはJR九州と中央軒がタイアップし、記念イベントとして実施した。 お披露目式には鳥栖いづみ園の園児、鳥栖工業高機械科の生徒ら120人が参加。中央軒の児玉隆二社長は「歴史ある店舗だが、新たな時代の鳥栖駅、中央軒の看板となり、楽しみの一つになってくれれば」とあいさつ。久冨勝之鳥栖駅長は「ゆふいんの森はJR九州にとって観光列車の第1号。鳥栖はいろんな列車が止まり、見どころもたくさんなので多くの人に来てもらえれば」と話した。 鳥栖工業高機械科は、今回の企画に合わせ、鉄の鋳込み技術を生かした直径30センチの銅製プレートを贈る計画で、この日は一足先に模型を手渡した。来年2月には贈呈予定で、3年の古川初芽さんは「仕上げにこだわり、完璧なものをお渡ししたい」と話した。(樋渡光憲)